偶発性低体温<外傷>の症状の現れ方

 体温が低下すると、末梢血管を収縮させて体熱の放散を防ぐとともに、筋肉を震わせて熱を産生し、体温を維持しようとします。この寒冷反応がなくなると、体温は急速に下がります。
 意識レベルは軽度では健忘、中等度では混濁して混迷(こんめい)となり、高度では昏睡(こんすい)となります。反射運動や自動運動(みずから動くこと)も、体温が低下するにつれてなくなります。

偶発性低体温<外傷>の診断と治療の方法

 呼吸・循環管理と復温(体温を回復させる)を行います。復温には加温した輸液、電気毛布やウォームマットを用います。
 中等度、高度低体温では加温液による胃洗浄、さらに心停止に至る危険性のある重症の場合では、人工透析(とうせき)や経皮的心肺補助装置を加温液を用いて使用し、急速な復温を図ります。