高山病<外傷>の症状の現れ方

 高山病の症状は、頭痛、めまい(ふらつき)、吐き気・嘔吐、食欲不振、不眠、時に下痢、発熱を伴います。これらの症状は、低酸素血症になると生じる過換気(かかんき)(換気量が増えて、低炭酸ガス血症となること)が原因とされています。
 重症の場合は、高地脳症(こうちのうしょう)といわれる強い頭痛を伴う複視(ものが2つに見える)、言語障害、幻覚(げんかく)、異常行動がみられ、さらには意識障害に進みます。また、高地肺水腫(こうちはいすいしゅ)に陥ると、強い呼吸困難、起座(きざ)呼吸(上体を起こして呼吸する)、泡沫状(ほうまつじょう)の血痰(けったん)がみられます。
 高地脳症や高地肺水腫を起こす高山病は、緊急の集中治療が必要で、悪性高山病とも呼ばれます。

高山病<外傷>の診断と治療の方法

 通常、急性高山病は、高所に到着後6〜12時間で発症し、2〜3日でピークになり、4〜5日後には消失します。安静、保温、酸素吸入で経過を観察しますが、症状が改善しない場合は下山することが必要になります。一方、安静時においても呼吸困難があり、脈拍数が120分以上の時は酸素吸入のうえ、すみやかに下山を考慮します。
 高地脳症、高地肺水腫の症状があれば、すみやかに下山のうえ、集中治療のできる医療機関に収容します。医療機関では、組織低酸素症の改善、脱水に対する輸液管理、肺水腫に対する呼吸管理、脳浮腫治療が行われます。