ガス壊疽<外傷>の症状の現れ方

 外傷後、創から菌が侵入すると、早いものでは数時間で傷の痛みが強くなり、発赤の範囲が広がります。最初は赤くはれ、次に壊死により創は褐色から黒色になり、握雪感(あくせつかん)(雪を握りしめるような感触)などの所見を示し、腐敗臭やドブ臭を発します。
 進行すると、多量の毒素や壊死物質が血中に流入することにより、貧血、血尿、黄疸(おうだん)などの症状が現れ、敗血症、多臓器不全症になり、救命は極めて難しくなります。

ガス壊疽<外傷>の診断と治療の方法

 薬浴とともに抗菌薬を創に塗布、あるいはペニシリンなどの抗菌薬を大量投与し、創を切開してうみを排出させ、壊死組織を切除します。手足の末端の炎症が膝や肘以上に進行し、重篤な全身症状を伴う場合では、救命のために患肢の切断を要します。
 なお、クロストリジウム性ガス壊疽では、高圧酸素療法がよく効き、切断を免れるものもあります。
 糖尿病や肝硬変などの基礎疾患がある場合は、その治療も同時に行います。