狂犬病<外傷>の症状の現れ方

 潜伏期は通常20〜90日ですが、1年以上たったのちに発症する例もあります。典型例では、はじめに傷痕の痛み・かゆみ、頭痛、発熱があり、不安や興奮、呼吸困難感、食べ物を飲み込めない、水を飲もうとするとのどの筋肉のけいれんが起こってつらいため水を避ける症状(恐水(きょうすい)症状)が現れます。また、物音や光などの刺激によっても容易にけいれんが起こります。発症後3〜5日で呼吸不全、昏睡(こんすい)状態となり死亡します。
 一方、麻痺が中心となる病型があり、このタイプは背部の痛みで発症し、咬まれた創の付近から麻痺が進行して呼吸や嚥下(えんげ)ができなくなり、延髄(えんずい)が侵されて呼吸停止となります。