二次性高血圧<循環器の病気>の症状の現れ方

 高血圧による特徴的な症状はなく、原疾患による症状が前面に現れます。
 特徴的な臨床症状には乏しく、本態性高血圧との区別は症状だけでは困難です。しかし、家族歴のない若年発症の高血圧、中高年での突然の高血圧発症や急速な血圧コントロール不良、急速な腎機能悪化、腹部での血管雑音などの症状がある時は、本症が疑われます。
 過剰につくられたアルドステロンの直接作用あるいは二次的効果により、高血圧、筋力の低下や多尿などの症状を示すことがありますが、大半の人は無症状のことが多いようです。
 著しい高血圧、頭痛、発汗過多、代謝亢進、高血糖を特徴とします。褐色細胞腫の3分の2は、普段は無症状ですが発作的に症状が現れる発作型です。
 コルチゾールの過剰による高血圧に加え、中心性肥満、満月様顔貌(がんぼう)、背部の水牛様(すいぎょうよう)変化、多毛など非常に特徴的な症状を示します。性機能の低下や糖尿病もよくみられます。

二次性高血圧<循環器の病気>の診断と治療の方法

 現在のところ、慢性腎疾患の発症を予測し、予防することは難しい状況です。したがって、透析が必要になる末期腎不全(じんふぜん)への移行を防ぐうえで、血圧のコントロールは非常に重要です。これら原疾患としての腎臓病の治療に関しては、それぞれの項目の治療欄を参考にしてください。
 降圧目標は13085mmHg未満とし、1日の尿蛋白排泄量が1g以上の高度な尿蛋白があるものでは、腎機能に注意しながら12575mmHg未満にコントロールすることが推奨されています。
 治療法は症例により適宜選択されますが、まず試みられるのはバルーンカテーテルによる経皮経管(けいひけいかん)腎血管形成術です。とくに線維筋性異形成では治療成績もよく、第一選択になります。動脈硬化によるものは拡張後の再狭窄が問題になっていましたが、ステント(筒状の器具)の留置が可能になってからの成績はよくなっています。また、外科的治療(バイパス手術や自家腎移植)が行われることもあります。
 これらの治療ができない場合は、アンジオテンシン変換酵素阻害薬やアンジオテンシンII受容体拮抗薬を中心に薬物治療が行われます。
 副腎腺腫による原発性アルドステロン症と副腎過形成に伴う特発性アルドステロン症とでは、治療法が大きく異なります。前者は外科的治療(副腎腺腫の摘出)ですが、後者では内科的治療(スピロノラクトンという利尿薬)が選択されます。
 本症の予後は一般に良好とされていますが、心血管合併症の頻度は本態性高血圧症よりも高いことが報告されています。理由ははっきりしませんが、副腎腺腫を摘出したにもかかわらず高血圧が続くこともあります。
 治療の原則は、外科的に腫瘍を摘出する方法です。
 治療の原則は、外科的に腫瘍を摘出する方法です。
 下垂体腺腫、副腎腺腫とも、腫瘍の完全摘出例では予後は良好ですが、副腎がんによるものは予後不良です。
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 以上、述べてきた疾患のほか、表3に示すように、大動脈炎症候群大動脈縮窄症(しゅくさくしょう)、甲状腺疾患、副甲状腺疾患、末端肥大症(まったんひだいしょう)、睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん)、さらに薬剤などが高血圧の原因になることがあります。