大動脈炎症候群<循環器の病気>の症状の現れ方

 最初の急性期は、発熱、全身倦怠感(けんたいかん)、食欲不振、体重減少などの症状から始まることもありますが、発症が潜在性で気づかないことも多く、健康診断で“脈なし”を指摘されて初めて診断されることがしばしばあります。その後、動脈の狭窄や閉塞の進行とともに、めまい、立ちくらみ、失神、腕が疲れやすいなど、さまざまな症状が現れてきます。
 まれに、脳梗塞(のうこうそく)や失明などが起こることもあります。冠動脈の狭窄や大動脈弁閉鎖不全により、狭心症(きょうしんしょう)や心不全が生じることもあります。腎動脈や大動脈の狭窄により高血圧を来すこともあります。

大動脈炎症候群<循環器の病気>の診断と治療の方法

 急性期には炎症を抑える副腎皮質ステロイド薬が用いられます。CRP、赤沈を指標とした炎症反応の強さと臨床症状に対応して投与量を加減しながら、継続的あるいは間欠的に投与します。場合によっては、免疫抑制薬が併用されます。慢性期には血栓予防のため、抗血小板薬や抗凝固薬を用います。
 外科的治療は、特定の血管病変に起因することが明らかな症状があり、かつ内科的治療が困難と考えられる場合に考慮されます。頸動脈狭窄による脳虚血(のうきょけつ)症状、腎動脈や大動脈の狭窄による高血圧や、大動脈弁閉鎖不全、大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)などが主な手術対象になります。