肺動脈血栓塞栓症<循環器の病気>の症状の現れ方

 特徴的な症状はありませんが、長い時間安静にしていた人が、歩行を開始したりトイレに立ったあとに、急に息苦しくなったり、めまいや失神を来した時にはこの病気が疑われます。心不全や肺の病気がなくて、少しずつ息苦しさが増してくる場合もあります。
 ふさがれた肺動脈の範囲により、その重症度は異なります。無症状のこともありますが、最も重症の時には突然に心拍も呼吸も停止することがあります。また、症状が一時的に消失しても、2度目の発作で重症になることもあります。

肺動脈血栓塞栓症<循環器の病気>の診断と治療の方法

 基本は血液を固まりにくくする抗凝固療法や、血栓を溶かす線溶(せんよう)療法など薬物を用いる治療が行われます。最近では、肺動脈内にある血栓をカテーテルを用いて破砕したり吸引する治療を行う施設もあります。手術はまだ一般的ではありませんが、その成績は向上しつつあります。
 急性期の再発を予防するために、下大静脈に一時的にフィルターを入れて治療を行う施設も増えてきました。