血栓性静脈炎<循環器の病気>の症状の現れ方

 血栓性静脈炎を起こした場所には、索状の発赤と浮腫や痛みを伴う硬結が生じます。また、時に発熱や悪寒(おかん)などの全身症状が現れることもあります。外傷やうっ血などの原因で起こることが多く、化膿性(かのうせい)血栓性静脈炎を繰り返す場合には、悪性腫瘍の合併に注意する必要があります。
 うっ血が原因で起こる深部静脈血栓症は、急激に現れる浮腫が特徴で、数時間で進行し、浮腫性の腫脹(しゅちょう)(はれ)も引き続き認められるようになります。
 うっ血が高度になると、チアノーゼ(皮膚や粘膜が紫色になる)が現れ、強い痛みを伴うことがあり、急いで治療する必要があります。急性期に適切な治療がなされないと、慢性期に浮腫、下肢の倦怠感(けんたいかん)、静脈瘤などのいわゆる“静脈血栓後(じょうみゃくけつせんご)症候群”に悩まされることとなります。

血栓性静脈炎<循環器の病気>の診断と治療の方法

 血栓性静脈炎の急性期は、局所の安静と湿布、弾性包帯などを用いると、数週間で治ることがほとんどです。
 難治性のものには、抗血小板薬やワルファリンが必要になる場合もあります。感染や静脈瘤炎を合併している時には、血栓の除去や静脈の切除が必要になる場合もあります。炎症は深在静脈まで広がることがあり、肺塞栓の合併にも注意が必要です。
 深部静脈血栓症の急性期は、血栓の遊離による肺塞栓を予防するため、安静と下肢を高く上げておくことが必要です。また、血栓予防のためにヘパリン製剤の投与をただちに開始し、1週間くらいでワルファリンに切り替えます。