急性細気管支炎<呼吸器の病気>の症状の現れ方

 数日続く上気道炎のあと、深い咳(せき)と呼吸数の増加、呼吸困難ならびにヒューヒューという呼吸音(喘鳴(ぜんめい))が聞かれるようになります。呼吸困難感が強く、努力様の呼吸が認められ、呼気の延長、呼吸補助筋を使った呼吸(肋間(ろっかん)の陥没(かんぼつ))がみられます。聴診所見では、喘鳴と水泡音(すいほうおん)が聞かれ、チアノーゼ(皮膚や粘膜が青紫色になる)も認められます。このような症状は喘息発作によく似ています。
 肺に空気が入ってきても出ていきにくいので、胸部X線像では過膨張(かぼうちょう)の状態になり、CT像では過膨張所見とともに、小葉中心性といわれる粒状の陰影が特徴的に認められることがあります。

急性細気管支炎<呼吸器の病気>の診断と治療の方法

 最近、幼児のRSウイルスによる細気管支炎に対しては抗ウイルス薬のリバビリンが有効であるという報告もされていますが、明確な結論は現在の段階では得られていません。成人のマイコプラズマによる急性細気管支炎には、マクロライド系抗菌薬が治療に用いられます。しかし、病態の基にはアレルギー反応があるともいわれており、抗菌薬が本当に有効であるという根拠については明確ではありません。
 気管支拡張薬や副腎皮質ステロイド薬の効果についても肯定、否定両方の報告がみられます。したがって、治療は、十分な酸素の供給と脱水の防止を行い、経過を観察しながら、これらの薬剤を使うことになります。
 基礎疾患がなければ、比較的予後は良好です。