肺真菌症<呼吸器の病気>の症状の現れ方

 いずれも白血病や臓器移植後の患者さんなど、強い免疫抑制状態にある宿主に発症します。このような患者さんでは、一般の抗菌薬では効果がないこと、発熱や喀痰(かくたん)、咳の症状、胸部X線写真で浸潤影を認める場合に本症を疑い、早期に検査を進める必要があります。
 アスペルギルス症やムーコル症では、血管親和性が高く、血痰(けったん)や喀血(かっけつ)を生じることもあります。

肺真菌症<呼吸器の病気>の診断と治療の方法

 一般に抗真菌薬を用います。現在日本で深在性真菌症に使用可能な抗真菌薬の一覧を表4に示しました。
 カンジダ症やクリプトコッカス症には、フルコナゾール(ジフルカン)をはじめとするアゾール系抗真菌薬が第一選択薬となり、ムーコル症に対してはアムホテリシンB(ファンギゾン、アンビゾーム)のみが効果を期待できます。