ウイルス性肺炎<呼吸器の病気>の症状の現れ方

 純ウイルス性肺炎は、発熱などのインフルエンザ症状の出現後1〜2日のうちに呼吸困難が起こり、急速に低酸素血症が進行して死亡することも少なくありません。一方、細菌感染を合併した肺炎は、しばしば普通の細菌性肺炎と鑑別が困難な臨床像を示します。インフルエンザ症状の軽快後に再発熱を来し、さまざまな呼吸器症状が現れることもあります。
 原因菌として肺炎球菌、黄色ブドウ球菌が重要です。

ウイルス性肺炎<呼吸器の病気>の診断と治療の方法

 抗インフルエンザ薬としては、アマンタジンがA型インフルエンザに、ノイラミニダーゼ阻害薬であるザナミビル(リレンザ)とオセルタミビル(タミフル)は、A型、B型の両者に保険適応となっています。発症から48時間以内に投与を開始すれば効果が期待できます。2008年以降、タミフル耐性のA型インフルエンザ(H1N1)株が著しく増加しており問題となっています。
 インフルエンザ対策では予防が最も重要で、ワクチン接種が推奨されています(表6)。とくに高齢者を中心としたハイリスク群には2001年以降、国から公的補助が与えられています。