リンパ節結核(肺門リンパ節結核/頸部リンパ節結核)とはどんな病気か

 結核菌が肺胞(はいほう)マクロファージ細胞のなかで増殖を続けて感染病巣がつくられます。これを初感染病巣といいますが、生きた結核菌をもったまま肺胞マクロファージがリンパ液の流れに乗って肺門リンパ節に移行すると、そこでも病巣をつくります。
 結核菌の勢いが強いとそのまま発病してしまいます。すなわち、肺門リンパ節結核、別名、初期変化群(一次結核症という)ができあがります。肺門リンパ節から隣接する縦隔(じゅうかく)リンパ節、そして頸部(けいぶ)リンパ節にも結核菌が浸潤(しんじゅん)してリンパ節炎が起こります。

症状の現れ方

 この段階では、発熱、全身倦怠感(けんたいかん)がみられます。頸部リンパ節結核の場合は頸部のはれ、疼痛、発赤があり、皮膚に穿孔(せんこう)(孔(あな)があく)して瘻孔(ろうこう)を形成します。瘻孔からは膿性の分泌液が流れ出ます。
 縦隔リンパ節や所属リンパ節が炎症ではれると、気管支圧迫により無気肺(むきはい)や閉塞性(へいそくせい)肺炎が合併することがあります。リンパ節結核は、肺結核がいったん治癒したのちに再燃する場合もあります。

検査と診断

 肺門リンパ節炎の診断は、胸部X線・CT検査で腫大したリンパ節を証明することと結核菌の証明により行われます。しかし、肺門リンパ節炎のみの場合は結核菌の証明はなかなか困難です。頸部リンパ節炎の場合は、切除リンパ組織や分泌物から結核菌を比較的証明しやすくなります。

治療の方法

 治療は全身の抗結核薬療法と同じですが、瘻孔のある場合はイソニアジド(INH)の注射を加えます。