非結核性(非定型)抗酸菌症<呼吸器の病気>の症状の現れ方

 自覚症状がまったくなく、胸部検診や結核の経過観察中などに偶然見つかる場合があります。症状として最も多いのは咳で、次いで、痰、血痰・喀血(かっけつ)、全身倦怠感(けんたいかん)などです。進行した場合は、発熱、呼吸困難、食欲不振、やせなどが現れます。
 一般的に、症状の進行は緩やかです。ゆっくりと、しかし確実に進行します。

非結核性(非定型)抗酸菌症<呼吸器の病気>の診断と治療の方法

 結核に準じた治療を行います。最も一般的なのはクラリスロマイシン(CAM)、リファンピシン(RFP)、エタンブトール(EB)、ストレプトマイシン(SM)の4剤を同時に使用する方法です。しかし、この方法による症状、X線像、排菌の改善率はよくても50%以下にすぎません。治療後、再び排菌する例などもあり、全体的な有効例は約3分の1です。副作用の出現率も3分の1程度あります。
 確実に有効な治療法がないので、患者数は増え、漸次進行例が増えてきているのが現状です。呼吸器科医が現在、最も悩んでいる疾患のひとつです。2008年秋に、クラリスロマイシンの大量療法とリファンピシンの代替薬リファブチンの保険での使用が可能となりました。しかし、画期的な治療というものではありません。