肺サルコイドーシス<呼吸器の病気>の症状の現れ方

 日本人では、症状は霧視(むし)(視界に小さなゴミのようなものが見える)が多く、サルコイドーシスの多くの患者が前眼部ぶどう膜炎を合併することから、眼科から内科に紹介されます。また、ごくまれに発熱、倦怠感(けんたいかん)、体重の減少などの症状があります。痛みを伴わない皮膚結節、皮下結節、筋肉内の結節、頸部(けいぶ)、腋窩(えきか)、鼠径部(そけいぶ)にリンパ節の腫脹(しゅちょう)(はれ)を自覚することもあります。

肺サルコイドーシス<呼吸器の病気>の診断と治療の方法

 サルコイドーシスは、約50%は自然に治る疾患なので、日常生活に支障がなく、重要臓器の障害もなく進行性でなければ、経過観察とします。眼の障害は基本的には点眼ステロイド薬を使用し、改善がなければ内服ステロイド薬を使います。
 重要臓器の障害として、心臓サルコイドーシスがあります。これは伝導系の異常や心筋へのサルコイドーシス結節がその病態の中心です。
 また、腎サルコイドーシスでは腎機能不全、神経サルコイドーシスでは、顔面神経麻痺視神経炎(ししんけいえん)、視床下部下垂体(ししょうかぶかすいたい)異常、髄膜炎(ずいまくえん)などがみられ、このような重症例ではステロイド薬の内服治療が必要です。ステロイド薬に反応しない症例や中年以降の女性の発症例では、治療が長期間に及ぶ傾向があります。