肺血栓塞栓症、肺梗塞症<呼吸器の病気>の症状の現れ方

 肺血栓塞栓症の3つの徴候として、突然の胸痛、呼吸困難、頻呼吸(ひんこきゅう)(呼吸回数が多い)があげられます。血栓が小さい場合には症状がないこともあります。しかし、血栓が大きく、太い血管に詰まった場合には、ショック状態となり死に至ることもあります。
 肺梗塞症を合併すると胸痛のほかに、血痰(けったん)や発熱、発汗が現れます。

肺血栓塞栓症、肺梗塞症<呼吸器の病気>の診断と治療の方法


(1)発症直後の治療
 基本的にヘパリンなどの血液が固まらないようにする薬(抗凝固薬(こうぎょうこやく))を点滴静注で使います。重症の場合には組織プラスミノーゲン活性化因子(t‐PA)といった血栓を溶かす薬(血栓溶解薬)を使って積極的に治療します。そのほかに、手術やカテーテルで血栓を取り除く方法もあります。

(2)病状安定後の治療
 肺血栓塞栓症は、再発が多く発症すると命に関わることがあるため、予防的治療として抗凝固薬(ワルファリン)の内服を少なくとも6カ月、危険因子をもつ人は一生涯服用します。下大静脈にフィルターを留置して肺動脈に血栓が流れ込むのを予防する方法もあります。