原発性肺高血圧症<呼吸器の病気>の症状の現れ方

 肺へ十分に血液を送ることができないことが原因ですが、結局は心拍出量が低下して全身への血液の供給が不足します。その結果、疲労しやすくなったり、運動時の息切れや胸痛が現れます。脳への血流が低下すると失神することもあります。進行すると顔色が悪くなり、口唇(こうしん)や爪は紫色(チアノーゼ)になります。こうなると、安静にしていても息切れが起こります。
 また、まれに、関節痛やレイノー現象(寒さや精神的緊張が引き金となり、手の先が白色や紫色になって冷感やしびれが出るもの)が現れることもあります。

原発性肺高血圧症<呼吸器の病気>の診断と治療の方法

 肺の毛細血管を拡張させて肺への血流を増やし、なるべく多くの酸素を取り込めるように、酸素吸入、一酸化窒素吸入、ニカルジピン塩酸塩などのカルシウム拮抗薬、エポプロステノールナトリウム(フローラン)というプロスタグランジン製剤、ボセンタン(トラクリア)というエンドセリンレセプター拮抗薬、シルデナフィル(レバチオ)というホスホジエステラーゼ阻害薬を使います。血液の流れをよくするためには、ワルファリンなどの抗凝固薬を使います。
 これらの薬を使っても改善しない場合は、肺移植が有効とされています。