中葉症候群とはどんな病気か

 右中葉(うちゅうよう)気管支あるいは左舌区(さぜつく)気管支がふさがって、中葉、舌区が拡張不全を起こした状態をいいます。

原因は何か

 右中葉気管支あるいは左舌区気管支は走行が長く、周囲にリンパ節があるため、解剖学的にふさがりやすいと考えられます。このためリンパ節が腫大する病気では、閉塞(へいそく)を引き起こします。
 また非結核性抗酸菌(ひけっかくせいこうさんきん)(非定型抗酸菌)は本来毒性の弱い菌であり、肺局所の感染防御能が低下する肺結核後遺症や、じん肺などの基礎疾患がある場合に二次的に感染することが多いと考えられてきました。


 しかし近年、基礎疾患をもたない非結核性抗酸菌症が少なからず存在することが明らかになりました。この初発の病変は中葉や舌区に好発し、小結節影や、進行すると気管支拡張を生じることが明らかになっています(図39)。

症状の現れ方

 血痰(けったん)、咳(せき)、喀痰(かくたん)、微熱、胸痛などがみられます。

検査と診断

 胸部X線像で、中葉あるいは舌区に浸潤影(しんじゅんえい)や吸気の低下が認められます。

治療の方法

 感染症に対しては抗菌薬、血痰には止血薬、喀痰が持続する場合には去痰薬(きょたんやく)が使われます。非結核性抗酸菌症では、これに対する抗菌薬が使われます。