自然気胸<呼吸器の病気>の症状の現れ方

 突然の胸痛、乾いた咳、呼吸困難が現れます。これらの症状は安静にしていると多くは軽快してきます。しかし、高度な気胸や緊張性気胸(きんちょうせいききょう)(胸腔内にもれた空気が逃げ場を失い、心臓や反対側の肺を圧迫する気胸)では、チアノーゼ、不整脈、血圧低下なども来し、危険な状態に陥ることもあります。

自然気胸<呼吸器の病気>の診断と治療の方法

 肺の虚脱が軽度、すなわち虚脱した肺の頂上(肺尖部(はいせんぶ))が鎖骨(さこつ)の上にある場合には、安静により様子をみます。
 安静にしても改善しない場合や肺の虚脱が高度であれば、持続脱気が行われます。持続脱気とは肋骨と肋骨の間から細いチューブを胸腔内に挿入し、器械で肺からもれた空気を体外に引き出す方法です。
 肺が元どおりに膨張(ぼうちょう)すれば、空気のもれがないことを確認して、チューブを抜き去ります。
 この時再発防止のため、テトラサイクリン、ピシバニールという薬剤や、患者さんの血液を胸腔内に注入することもあります。
 しかし、持続脱気を行っても肺の再膨張が得られない場合や、再発を3回以上繰り返す場合には、手術が行われます。手術は、腋窩小開胸法(えきかしょうかいきょうほう)や胸腔鏡によって、ブレブの切除や縫縮(ほうしゅく)が行われます。
 手術を行わない場合の自然気胸の再発率は、20〜30%といわれています。手術後の再発率は1〜2%ですので、最初から、体を傷つけることの少ない胸腔鏡による治療をすすめる医師もいます。