胸膜炎<呼吸器の病気>の症状の現れ方

 最初の症状としては胸痛が多く、この胸痛は深呼吸や咳(せき)で増悪(ぞうあく)するのが特徴です。原因が感染症であれば、発熱を伴います。咳も出ますが痰は少なく、胸水が増えてくると呼吸困難を感じるようになります。

胸膜炎<呼吸器の病気>の診断と治療の方法

 細菌感染によるものであれば、抗菌薬の点滴が行われます。抗菌薬は、初期にはペニシリンやセフェム系の薬剤が投与される場合が多く、起炎菌がわかれば、より感受性のある薬剤が選択されます。重症例にはカルバペネムという強力な抗菌薬が投与されます。
 結核が原因であれば、ストレプトマイシン、リファンピシン、イソニコチン酸ヒドラジド、エタンブトール、ピラジナマイドなどの抗結核薬で治療します。
 悪性腫瘍が原因であれば、胸腔ドレナージを行います。胸腔ドレナージとは、肋骨と肋骨の間から細いチューブを胸腔内に挿入し、器械で胸水を体外に汲み出す方法です。胸水が減った時点で、アドリアマイシンなどの抗がん薬やピシバニールを注入し、胸水が再びたまるのを予防します。同時にシスプラチンなどの抗がん薬の全身投与を行います。
 細菌や結核による胸膜炎の予後は一般的には良好ですが、悪性腫瘍によるものでは極めて不良です。