膿胸<呼吸器の病気>の症状の現れ方

 発熱、胸痛(深呼吸や咳で増悪するのが特徴)、咳(せき)などの症状が現れます。胸腔内の膿が肺内にもれると、膿性痰が吐き出されます。膿が大量にたまってくると呼吸困難を自覚するようになります。
 慢性膿胸では、年余にわたって無症状のこともあります。

膿胸<呼吸器の病気>の診断と治療の方法

 カルバペネムという強力な抗菌薬が投与されます。また、クリンダマイシンという嫌気性菌に優れた抗菌力をもつ抗菌薬が併用されることもあります。
 膿胸の治療では、全身的な抗菌薬の投与と同時に、胸腔内の膿性胸水を排除することが重要です。胸腔内にチューブを留置し、持続的に排液します。胸腔内を生理食塩水で洗浄したり、アミノグリコシドなどの抗菌薬を注入することもあります。
 これらの治療により、多くは2〜3週間で治癒します。
 慢性膿胸では、内科的治療のみでは治癒させることが困難であり、多くの患者さんでは外科的治療が必要になります。基質化して厚くなった胸膜の剥皮術(はくひじゅつ)や、膿胸腔を縮小、閉鎖するための胸郭形成術が行われます。