日本脳炎と類縁脳炎<脳・神経・筋の病気>の症状の現れ方

 日本脳炎の前駆症状としては違和感、全身倦怠感(けんたいかん)がみられ、急性期の神経学的所見は、発熱、意識障害、頭痛・項部(こうぶ)(うなじ)硬直などの髄膜刺激症状のため隠蔽されがちですが、固縮、振戦(しんせん)、不随意(ふずいい)運動などの錐体外路徴候(すいたいがいろちょうこう)がみられます。一方、錐体路症状の片麻痺(かたまひ)、四肢(しし)麻痺などの運動麻痺も特徴的な症状とされています。
 インドなどアジア地区の流行例では、脳症、脊髄炎ギラン・バレー症候群などが報告されています。

日本脳炎と類縁脳炎<脳・神経・筋の病気>の診断と治療の方法

 意識障害などが重い急性期の治療が大切です。けいれん、呼吸管理などに迅速に対応する必要があります。死亡率は約30%で、後遺症には認知症、パーキンソン症状、四肢麻痺などが残ります。現在のところ、特異的な抗ウイルス薬はなく、全身管理や脳浮腫(のうふしゅ)対策が主体ですが、副腎皮質ステロイド薬の有効性は確認されていません。
 ワクチンは予防に有効なので、流行地域に行く時には接種を行うことがすすめられます。