脳膿瘍<脳・神経・筋の病気>の症状の現れ方

 発熱などの感染症状、頭痛・嘔吐・意識障害などの頭蓋内圧亢進(ずがいないあっこうしん)症状、けいれん・運動麻痺(まひ)・感覚障害などの脳局所症状が認められます。初発症状としては、頭痛、意識障害、けいれんが多く、膿瘍の被膜化が進行するにつれて脳局所症状が目立つようになります。

脳膿瘍<脳・神経・筋の病気>の診断と治療の方法

 抗生剤投与と外科的治療が基本で、脳浮腫(ふしゅ)に対して脳圧降下薬、けいれんに対して抗けいれん薬などが用いられます。
 発病初期には起炎菌が不明なことが多いので広い範囲の細菌に有効な抗生剤が投与されますが、起炎菌が確定した時には最もよく効く抗生剤に変更されます。通常の感染症よりも抗生剤の投与量は多く、投与期間も長くなります。
 外科的治療は、穿刺(せんし)吸引および排膿(はいのう)、ドレナージが一般的です。開頭のうえ、被膜を含めて膿瘍を全摘出する必要は少ないようです。最近では、CTまたはMRIガイド下に比較的安全に穿刺・排膿できるようになりました。また、診断の確定や起炎菌の検出も可能で、広く行われるようになっています。