脳血管性認知症<脳・神経・筋の病気>の症状の現れ方

 アルツハイマー病とよく似た症状が現れますが、アルツハイマー病は徐々に悪くなるのに対し、脳血管性認知症は階段状に悪くなるとか、症状の動揺があるのが特徴です。
 細い血管の梗塞による場合には徐々に進行します。また、記憶障害より運動障害や感情障害が目立ちます。
 初期から歩行、嚥下(えんげ)、発語の障害が現れるため、パーキンソン病と似た加速歩行など、脳血管性パーキンソニズムの症状も出ます。元気なく、やる気のない抑うつ状態の人もあります。その場にそぐわない泣きや笑い(感情失禁)がみられる人もあります。

脳血管性認知症<脳・神経・筋の病気>の診断と治療の方法

 図21で示したように、危険因子を探して、それを取り除くことが大切です。高血圧糖尿病脂質異常症などの疾患についての治療は、それぞれの項を参照してください。血液が固まりやすいため脳梗塞を起こした人は、抗血小板薬による脳血管障害の治療を参考にしてください(脳梗塞の「治療の方法」)。
 興奮、怒りなど心理症状のある人にはクエチアピンなどの抗精神病薬や抑肝散などの漢方薬を短期間、慎重に投与することがあります。やる気が起こらない人にはニセルゴリン(サアミオン)などの脳代謝賦活薬が効果を示すこともあります。