小脳の病気<脳・神経・筋の病気>の症状の現れ方

 小脳が侵されるとふらふらしますが、ほかの理由でふらついていないか確かめることも重要です。脊髄(せきずい)の後索(こうさく)という部分が侵されると立った時にふらつきますが、このふらつきは眼を閉じた時に強くなり、眼を開いていてもふらつきの強い小脳症状とは区別がつきます。
 この場合、日常生活では、顔を洗う時に視界が遮(さえぎ)られると突然転んだり、暗闇でふらつきが強くて歩きにくかったりします。内耳や聴神経(ちょうしんけい)の異常でもふらつきますが、この場合にはグルグル回るようなめまい耳鳴り、聴力障害が伴うことで区別がつきます。
 小脳の機能が侵されている人の日常生活での特徴は、体を安定させるために脚を開いて立ちます。眼を開けて周囲を見ることはできますが、眼を閉じてもふらつきの程度は変わらず、歩く時にもふらつきます。ろれつが回らず、ゆっくりしゃべったり、あるところでは速くなったりといったリズムに欠ける話し方になります。
 何かを取ろうとしても手が思うところに行かず、揺れてしまってうまくいきません。不器用になった感じがあるかもしれません。お酒を飲んでいないのに、酔っぱらっているのではと疑われるようなこともあります。このような症状があったら、小脳に何か病変があると考えます。