血管が詰まる小脳梗塞(こうそく)、脳幹梗塞と、血管が破れる小脳出血、脳幹出血があり、脳のCTやMRI検査で確認されます。

●小脳梗塞(しょうのうこうそく)、小脳出血(しょうのうしゅっけつ)
 小脳には、体の運動(手足の動き、しゃべるための口・舌・のどの動き、眼の動きなど)をスムーズにする機能と、体のバランスを保つ機能とがあります。
 そのため小脳が侵されると、手足の運動のぎこちなさや、ろれつの回りにくさが現れます。また眼が勝手に動く眼振(がんしん)という症状から、めまいや吐き気、嘔吐(おうと)がみられたり、バランスが損なわれて体がふらつき、立てなくなることもあります。
 小脳梗塞ではこれらの症状がみられますが、治療は通常の脳梗塞と同じです。
 一方、小脳出血は、頭痛、めまい、嘔吐の3つの症状が特徴で(もちろん前記の症状も出ますが)、危険な病気です。
 一般に脳梗塞脳出血が起こると、脳がはれて圧が高くなります。小脳出血では、はれた小脳が近くの脳幹を圧迫する場合がありますが、脳幹には呼吸をコントロールする中枢があるので、ここが圧迫されると呼吸が止まる危険が生じます。そのため脳の圧を下げる目的で手術を行う場合もあります。

●脳幹梗塞(のうかんこうそく)、脳幹出血(のうかんしゅっけつ)
 脳幹は上から中脳、橋(きょう)、延髄(えんずい)という部分に分けられます。脳幹は大脳、小脳、脊髄(せきずい)の中継点であるとともに、脳神経が出る場所として重要です。12種類ある脳神経のうち10種類が脳幹にあり、首から上の運動や感覚(眼の動き、顔の動きや感覚、音を聞く、首の動き、口のなかの動きや感覚など)に関係しています。
 脳神経は脳幹のいろいろな部分から出ているので、梗塞や出血の場所によって症状もさまざまです。脳幹の梗塞や出血では、物が二重に見える、めまい、顔面の運動・感覚の異常、ろれつの回りにくさ、手足の運動・感覚障害などがみられます。脳幹梗塞でも通常の脳梗塞と同じ治療を行いますが、脳幹出血では治療が難しい場合も少なくありません。