緊張型頭痛<脳・神経・筋の病気>の症状の現れ方

 緊張型頭痛は徐々に始まり、首筋が張る、肩がこるなどの訴えとともに、後頭部の鈍痛として認められることが多くみられます。痛みというよりも重い感じ、圧迫される感じ、締めつけられる感じ、また、何かをかぶった感じ(被帽感)と訴えることもあります。頭痛は1週間〜10日ほど続くことが多いのですが、時には1カ月のうち15日以上、ほとんど毎日頭痛が続くこともあります。

緊張型頭痛<脳・神経・筋の病気>の診断と治療の方法

 頭痛時の治療の中心となる薬物治療では、まずは消炎鎮痛薬の使用がすすめられます。アスピリンでいえば欧米では650〜1000mg日の使用が多くみられますが、日本では330〜660mg日がすすめられます。一方、消炎鎮痛薬の慢性的使用によってかえって頭痛が誘発されること(薬物乱用頭痛・コラム)があるので、薬剤量については専門家に相談してください。
 予防的投薬としては抗うつ薬、とりわけ三環系抗うつ薬がすすめられますが、口腔内乾燥、眠気、なかでも腸管のぜん動運動の低下などの抗コリン作用の発生には注意をすべきです。また、消炎鎮痛薬との併用として、エチゾラム(デパス)などの抗不安薬、エペリゾン(ミオナール)やチザニジン(テルネリン)などの筋弛緩薬(きんしかんやく)もすすめられます。頭痛体操も有効なことが多いので、薬剤を漫然と投与せずに頭痛体操を試してみる価値があると考えられます。
 日本神経学会の頭痛治療のガイドラインによる緊張型頭痛治療薬のエビデンスサマリーを表6に示します。