症候性てんかん<脳・神経・筋の病気>の症状の現れ方

 脳の限られた部位に生じる異常な電気的放電は、脳のどの部位にでも起こる可能性があります。そのため異常な電気放電が始まる部位により、前頭葉(ぜんとうよう)、側頭葉(そくとうよう)、頭頂葉(とうちょうよう)、後頭葉(こうとうよう)てんかんの4つに分けられます。
 頻度が高いのは前頭葉の運動を司る部位から始まる運動発作、頭頂葉の感覚を司る部位から始まる感覚発作、それに感情・行動のはたらきが集まっている側頭葉内側底面から始まる自律神経発作と精神発作です。これらにはしばしば意識障害が合併します。
 とくに精神発作では意識混濁、夢遊状態、認知障害、恐怖・驚愕(きょうがく)を示す感情障害が発作中にみられることがあり、これらの発作は複雑部分発作と呼ばれます。この発作は治療に反応しにくく、難治性てんかんの大部分を占める発作型です。
 これらの部分発作でもあまりに過剰な異常放電が脳中心部に到達すると、そこから大脳の全般に電気変化が広がり、二次的に全身のけいれんを起こすこともしばしばあります。

症候性てんかん<脳・神経・筋の病気>の診断と治療の方法

 腫瘍などの脳病変を除去すべき場合には、外科的に腫瘍の摘除を行いますが、それ以外は一般に薬物治療を行います。
 発作の開始が左右いずれかに限られた部分発作からなる症候性てんかんには、カルバマゼピン(テグレトール)が第一選択薬としてすすめられ、もし副作用で服用できない時には、第二選択薬としてフェニトイン(アレビアチン)が、さらにそれも服用できないときにはバルプロ酸ナトリウム(デパケン)が使われます。
 難治のてんかんでは、外科的治療を考える前に、新規の抗てんかん薬であるトピラマート(トピナ)やラモトリジン(ラミクタール)、さらにゾニサミドやクロバザムといった薬を試みるべきですが、これらの薬を十分量用いて5年以上治療してもなお、てんかん発作が週1回以上起こる難治性てんかん(側頭葉てんかん)には、薬物療法より外科的治療が推奨されるので、てんかん専門医に相談してみてください。