上腕骨骨幹部骨折<運動器系の病気(外傷を含む)>の症状の現れ方

 骨折部にはれ、痛み、皮下出血、変形、圧痛、異常な動きが現れます。骨折部の上下の筋肉の力で骨片はずれて短縮します。橈骨神経麻痺が起こると、下垂手(かすいしゅ)といって手首や指が伸ばせなくなります。さらに、腕をひねって手のひらを上へ向ける回外運動もできなくなります。

上腕骨骨幹部骨折<運動器系の病気(外傷を含む)>の診断と治療の方法

 保存療法が原則です。乳幼児で連続性が完全に断たれていない不全骨折(いわゆる「ひび」)では、ストッキネットという筒状包帯を使用したヴェルポー固定という体幹固定を行います。
 完全骨折でずれがある場合は、吊り下げギプス法といってギプスを骨折部のやや上から肘を90度にして手まで巻き、包帯を手首に付けて首から吊るします。
 新生児の分娩時骨折は、上腕長軸を整えて体幹に包帯固定します。
 神経麻痺は一過性で回復を期待できることが多いので、まず骨折を保存的に治療しつつ回復を待ちます。回復の状況は筋電図や神経伝導速度などの検査を行って調べます。