大腿骨骨折<運動器系の病気(外傷を含む)>の症状の現れ方

 骨折部は内出血によるはれ、皮下出血、異常な動きを認め、起立は不可能になり、患肢の自動運動もできなくなります。膝窩動脈損傷があると足の指の色調は不良となり、足背部で拍動を触れなくなります。神経麻痺があると足首や足指の運動が不可能となります。
 骨折部でかなり大量の出血があるため、血圧低下やショック症状を起こすことがあり、合併損傷が多いほど強くなります。

大腿骨骨折<運動器系の病気(外傷を含む)>の診断と治療の方法

 小児の骨折の特徴が最も発揮される部位です。骨癒合が良好で、変形がよく矯正(きょうせい)され、1cmまでの短縮は自家(じか)矯正が可能なため保存療法を行います。
 長期間ベッド上で固定されても全身的な合併症や関節の拘縮(こうしゅく)が起こらないので、年齢に合わせてベッド上でいろいろな牽引(けんいん)療法を行います。2〜3歳以下はブライアント牽引といって、垂直に両下肢を牽引します。ラッセル牽引は股関節を30度曲げた位置にして牽引し、3〜8歳児に行います。ウエーバー牽引は股関節と膝関節を90度曲げた位置にして、2〜12歳児に行います。