手指伸筋腱損傷<運動器系の病気(外傷を含む)>の症状の現れ方

 手指の関節が伸展できなくなります。どの関節が伸展できなくなるかは、伸筋腱が断裂した部位によって異なります。骨折と違って、強い疼痛を伴うことがないのが特徴です。DIP関節(指の第一関節)、PIP関節(指の第二関節)背側での皮下断裂は、放置すると伸筋腱のバランスがくずれ、それぞれスワンネック変形、ボタンホール変形という手指の変形に発展します(図31)。

手指伸筋腱損傷<運動器系の病気(外傷を含む)>の診断と治療の方法

 開放性損傷の場合、できるだけ早期に創を開いて、短縮している腱の断端を引き寄せて縫合する必要があります。
 DIP関節、PIP関節背側での皮下断裂は、一般的に保存療法で治療します。装具やアルミの板を用いて、手指を伸ばした状態で4週間以上固定します。この間、固定を外さないようにする必要があります。
 手関節背側で生じた皮下断裂(多くは病的断裂)は手術が必要です。断裂した腱の断端同士を縫合することができない場合が多いので、腱移行術(けんいこうじゅつ)や腱移植術(けんいしょくじゅつ)などを行います。