アキレス腱炎・アキレス腱周囲炎<運動器系の病気(外傷を含む)>の症状の現れ方

 かかとへの付着部から上方2〜6cm部分のアキレス腱が腫脹(しゅちょう)し、押さえると痛みが増強します。運動したあとや朝起きた時の歩き始めに痛みが強く、症状が進行すれば安静にしていても痛いことがあります。足関節を背屈(はいくつ)することで疼痛(とうつう)が増強します。
 進行すれば足関節の動きが悪くなり、アキレス腱周囲炎では足関節を動かすとアキレス腱にきしむような摩擦音が聞こえることがあります。

アキレス腱炎・アキレス腱周囲炎<運動器系の病気(外傷を含む)>の診断と治療の方法

 保存治療が原則で、痛みが強い時には運動を控えて局所を安静に保ちます。湿布や一時的な消炎鎮痛薬の内服も有効です。
 少しヒールのある靴を履いてかかとを上げると、アキレス腱の緊張が軽減され疼痛が改善します。また、扁平足などの足部変形がある場合には、足底挿板(そくていそうばん)を処方することによりアキレス腱への負荷が軽くなります。
 スポーツ選手への局所注射は、腱の変性や断裂を生じる場合があり、慎重を要します。慢性期で再発を繰り返す場合には、手術的にアキレス腱を再建する方法がありますが、適応になるのはごくまれです。
 症状の改善が認められれば徐々にスポーツを始め、運動前のストレッチングや運動後のアイシングを励行するようにします。