類骨骨腫とはどんな病気か

 夜になると痛みを訴える、いわゆる夜間痛を特徴とする良性の腫瘍です。子どもに多くみられ、痛み止めの薬が痛みにはよく効きますが、腫瘍は治りません。手足の小さな骨や背骨(脊椎(せきつい))にも発生します。

原因は何か

 X線写真では、痛いところの骨が部分的にふくらんで骨のかたまりのように見え、その中心に直径1cm以下の小さな骨が抜けたような部分が見つかることが特徴です。腫瘍の本態はこの小さな部分にあって、ナイダスと呼ばれます。ナイダスは未成熟な骨からなっていて、痛みの原因はここで産生されるプロスタグランジンという物質のためと考えられています。

症状の現れ方

 痛み、とくに寝ている間や寝入りばなに痛いのが特徴です。子どもによくみられる、いわゆる成長痛と異なる点は、痛みの部位がいつも一定していることです。また、痛みのために眠れなくなることもあります。痛みの程度は一定していません。痛み止めの消炎鎮痛薬がよく効くのがさらに特徴的です。

検査と診断



 夜間痛があり、それに痛み止めの薬がよく効くことと、X線とCT検査で特徴的な骨の肥厚とその中心部の透明巣(ナイダス)が確認できれば診断できます(図43)。血液検査では、まれに赤沈(せきちん)の亢進、CRP値の上昇など、炎症を疑わせる検査値の異常がみられることがあります。

治療の方法

 疼痛(とうつう)には、いわゆる痛み止め(消炎鎮痛薬)がよく効きます。痛みがおさまらない場合には、手術でナイダスを切除します。
 最近は、皮膚に小切開を加え、CTガイド下に細い器械をナイダスまで正確に挿入し、ここに熱を与え、ナイダスを死滅させるラジオ波焼灼術(はしょうしゃくじゅつ)も用いられるようになってきました。これは細い器具の挿入が安全にできる場合に可能です。

類骨骨腫に気づいたらどうする

 まれに、自然に治ることがありますが、残念ながら、どういう場合が自然によくなるのかはわかっていません。痛みが消炎鎮痛薬でおさまれば、X線検査の経過観察でよいでしょう。
 しかし、長期に薬を服用しなければならないとか、痛みが増加した場合には、手術やラジオ波焼灼術を受けることがすすめられます。