パンナー病とはどんな病気か

 肘(ひじ)関節の上腕骨小頭(じょうわんこつしょうとう)と呼ばれる部位の骨端核(こつたんかく)(成長軟骨の中心部)の障害です。1927年、パンナーの報告以来、この名前で呼ばれています。
 5歳ころ〜10代前半に発症しますが、非常にめずらしい病気です。正しく診断されたパンナー病は、最終的に障害が残ることはほとんどありません。男子に多く、右側に発生する患者さんが多く、外傷やスポーツによる使いすぎも関係するものと思われます。

症状の現れ方

 症状としては、肘関節の痛みや動きの制限が現れます。

検査と診断

 骨端核が次第に破壊されていく特徴的なX線像が認められます。

検査と診断

 「総論」で述べたように、骨端症は小児の旺盛な修復能力が期待できる病気であり、パンナー病の破壊も一定のところまで進むと、途中で修復に転じて2〜3年の経過でほぼ障害なく治ります。途中、破壊が進んでいる際には疼痛が強い時期もありますが、局所の安静などの対症療法で改善します。
 パンナー病は、前述したように非常にめずらしい病気で、経過良好な心配のない病気です。一方、肘の離断性骨軟骨炎(りだんせいこつなんこつえん)は症状がほぼ同様であり、それほどめずらしくない病気です。病態に応じて適切な手術が必要なこともあり、両者を区別して正しく診断する必要があります。
 肘の離断性骨軟骨炎は、小児の野球肘(リトルリーガーズ・エルボー)として知られている病気です。肘の上腕骨小頭に外傷や繰り返しストレスがかかるような場合、とくに小児期、ピッチャーなどで肘を酷使すると発生することが知られています。ピッチャーでは比較的高い頻度で発生するため、小児期には変化球の投球を許可しないなどの対策がとられています。
 また、離断性骨軟骨炎はパンナー病と異なり重症例もあり、遊離しかかっている骨片を固定したり摘出したりする手術的治療が必要なこともあります。