化膿性関節炎<運動器系の病気(外傷を含む)>の症状の現れ方

 関節の痛み、はれ、熱感、発赤などとともに発熱、悪寒、食欲不振、全身倦怠などの全身症状がみられることもあります。小児の股関節の場合は、深いところにあり関節の状態がわかりにいので、強い痛みのためほとんど関節を動かさない、オムツ交換時にひどく泣く、といった症状が診断の手がかりとなります。
 関節の炎症が長く続くと、関節を包む膜が伸びきってまれに脱臼(だっきゅう)を起こすこともあります。さらに、皮膚に孔があき(瘻孔(ろうこう))、うみが排出されることもあります。

化膿性関節炎<運動器系の病気(外傷を含む)>の診断と治療の方法

 診断がつき次第、早急に局所の安静と抗生物質の点滴を行います。関節にうみがたまっている場合はできるだけ注射器で吸引します。それでも効果がみられず炎症が続くようであれば、手術を行います。
 手術は関節を切開して、なかにたまっているうみを洗い流し、炎症のため傷んでしまった部分を切除します。これは、関節鏡という内視鏡を用いて小さな切開で行うこともできます。手術後は、関節の中のうみを出すように管(ドレーン)を入れたままにしておきます。また、骨髄炎と同様に関節内部に持続的に洗浄する管を留置する場合もあります(閉鎖性持続灌流(かんりゅう)法)。
 急性期の症状が落ち着けば、関節の機能を保つために、できるだけ早く運動療法などのリハビリテーションを始めます。進行して骨まで傷んでいる場合には、感染が落ち着いたあと、関節を固定する手術などを行うこともあります。