脊柱側弯症とはどんな病気か

 正面あるいは背面から見たとき、背骨が左右に曲がっている病気です。

原因は何か

 椎間板(ついかんばん)ヘルニアなどによる坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)、脚の長さが左右で異なることが原因で起こる「機能性側弯症」と、背骨自体に原因のある「構築性側弯症」の2つに大きく分類されます。
 機能性側弯症は、原因を取り除くことで軽快あるいは消失します。構築性側弯症のなかで最も多いのは原因が不明である「特発性側弯症」で、全体の70〜75%を占めます。
 その他、先天的に背骨の形に異常のある「先天性側弯症」、脊髄神経や筋肉などの異常が原因の「症候性側弯症」があります。さらに、椎間板の変性などの加齢変化による「変性性側弯症」は高齢者で問題となっています。

症状の現れ方

 外観上、肩の高さの非対称、肩甲骨の高さの非対称、ウエストラインの非対称、肋骨や腰部の隆起などが特徴です。変形が軽い場合には美容上の面が問題となりますが、変形が高度な場合には、腰背部の痛みや、肺機能障害が出現し、日常生活上大きな問題となります。

検査と診断

 前に述べた外観上の特徴は側弯症の検査の際にも用いられ、診断に際して重要なポイントです。これにより側弯症が疑われた場合には単純X線写真を撮影します。
 通常、立った状態で撮影し、側弯の角度(コブ角)を計測するとともに、背骨や肋骨に先天的な異常がないかを確認します。
 マルファン症候群などの症候性側弯症では、全身状態のチェックが必要で、進行性や高度の側弯症では、脊髄空洞症(せきずいくうどうしょう)や脊髄腫瘍の有無を確認するためにMRI検査を行います。
 また、先天性側弯症では、片方の腎臓が欠けていたり、消化器の異常がある場合があるので、注意が必要です。

治療の方法



 特発性側弯症で、弯曲が軽い場合(コブ角25度未満)には、定期的にX線写真を撮影し、様子をみます。コブ角25度以上で成長が1年以上見込まれる場合には、装具による治療を行います。思春期以下でコブ角45〜50度以上の側弯症では、手術により矯正・固定術を行います(図64)。
 先天性側弯症や乳幼児期に発症し、側弯が進行する場合には早期に手術が必要な場合があり、背骨に入れたインプラントを成長に伴い、伸ばしていく方法もとられます。

脊柱側弯症に気づいたらどうする

 脊柱側弯症の治療は整形外科医、そのなかでも脊椎・脊髄疾患の専門医に相談する必要があります。
 日本側彎症学会のホームページに全国の側弯症専門医と所属医療機関が紹介されています。