角膜化学腐蝕<眼の病気>の症状の現れ方

 酸やアルカリが入ると強い充血・痛みを伴って眼が見えなくなり、自分で眼をあけるのもつらい状態になります。
 ひどい場合は角膜の強い混濁が残り、まぶたの側と眼球の側がくっついてしまうような場合もあります。さらにひどくなると、角膜潰瘍(かいよう)から角膜穿孔(せんこう)(孔(あな)があく)を生じて、失明に至るケースもあります。

角膜化学腐蝕<眼の病気>の診断と治療の方法

 まず、アルカリや酸を洗い流すことが重要なので、大量の生理食塩水でとにかく洗眼します。
 セメントのような固形のものが眼の表面にはりついている場合(図26)は(この固形物が涙に溶けてアルカリが放出され、慢性的に眼表面が障害される)、洗っても取れないため、手術で摘除します。その後は、炎症を抑制するため副腎皮質ストロイド薬の点眼・内服と、感染予防のため抗菌薬点眼を行い、眼帯や治療用ソフトコンタクトレンズで眼の表面を保護します。
 これらの薬物治療で、初期の炎症が落ちついたあとも強いにごりやはれが残った場合は、角膜移植を行うことになります。しかし、重症度にもよりますが、角膜移植の成績は必ずしもよくありません。