脈絡膜腫瘍<眼の病気>の症状の現れ方

 腫瘍が生じる部位により異なります。飛蚊症(ひぶんしょう)(コラム)が初期の症状である場合もありますが、転移性の腫瘍の場合、多くは網膜のいちばん感度のよい黄斑部(おうはんぶ)の近くに腫瘍が生じ、腫瘍周囲に網膜剥離(もうまくはくり)を伴うこともあるために、それによるゆがみや視力低下が生じてきます。原発性の場合も、腫瘍が生じる眼のなかの位置により、症状の発現に差があります。

脈絡膜腫瘍<眼の病気>の診断と治療の方法

 治療方法は、原発性か転移性かにより異なります。
 原発性の代表である悪性黒色腫の治療として、主に次のような方法があります。(1)眼球摘出、(2)腫瘍局所切除、(3)放射線治療です。これらの治療方法の選択は、腫瘍の大きさや、その広がり方などを考慮して決定されます。それ以外にも、抗がん薬の眼動脈への注入療法、温熱療法などがあります。残念ながら悪性黒色腫の特徴として、全身への転移が問題となり、予後は大変不良です。
 転移性の場合、腫瘍の性状は原発巣の腫瘍と同じです。治療の方法は、多くの場合、放射線治療と化学療法が中心となります。この場合も予後は大変不良です。