黄斑円孔<眼の病気>の症状の現れ方

 多くの場合、変視症(へんししょう)(物がゆがんで見える)で始まります。黄斑円孔による変視症は特徴的で、よく「すぼんで見える」「吸い込まれるように見える」と表現されます(図55‐b)。
 視力は初期には比較的良好ですが、進行するにつれて下がっていき、最終的には0・1〜0・2程度まで低下します。

黄斑円孔<眼の病気>の診断と治療の方法

 ごくまれに自然に治ることがありますが、一般的には硝子体手術が唯一の治療法です。手術で最も重要なポイントは、後部硝子体皮質(こうぶしょうしたいひしつ)を網膜の表面から剥離(はくり)することにありますが、最近は内境界膜(網膜の最表面にあり、後部硝子体皮質と接する膜)を併せて取り除く方法が広まっています。
 手術では眼のなかに気体を注入するので、術後数日間はうつ伏せの体位をとらなくてはなりません。うつ伏せはかなりつらいようですが、今では手術によって90%以上は円孔が閉鎖するようになっていますから、がんばる甲斐はあります。円孔が閉鎖すると、直後から変視症は大幅に改善しますが、視力の回復はさまざまです。