脳下垂体腫瘍と視機能障害(半盲)<眼の病気>の症状の現れ方

 脳下垂体腫瘍による視交叉下方からの圧迫では、視交叉の中央部に位置する両眼視神経のうち、鼻側由来の視神経線維が障害されやすくなります。その結果、両眼の耳側視野が徐々に狭窄(きょうさく)・欠損し、進行すると両耳側半盲といわれる特徴的な視野障害を示します(図68)。
 また、下垂体腫瘍内での出血による急激な腫瘍容積の増大は、下垂体卒中(かすいたいそっちゅう)と呼ばれ、視交叉の急激な圧迫により、片眼または両眼の急激な視力・視野障害を起こすことがあります。
 元来、下垂体は成長ホルモンや乳汁分泌ホルモンなどさまざまなホルモンを分泌しており、腫瘍にもホルモンを過剰に分泌するタイプとそうでないタイプがあります。前者では、過剰に分泌されたホルモンによる作用、たとえば成長ホルモンが過剰に分泌されれば巨人症(きょじんしょう)などを合併しますが、後者の場合は視野障害のみが唯一の自覚症状になります。

脳下垂体腫瘍と視機能障害(半盲)<眼の病気>の診断と治療の方法

 原因である下垂体腫瘍に対する脳外科的治療が必要です。詳しくは脳の病気の項(下垂体腺腫)を参照してください。