眼筋麻痺<眼の病気>の症状の現れ方

 私たちの眼は物を見る時、2つの眼で見る力があります。これを両眼視といいます。2つの眼の位置は、物がある位置によってうまく調節されています。
 しかし、何らかの病気で位置合わせがうまくいかないと、物が2つに見えてしまうことになります。これを複視(ふくし)といい、眼筋麻痺でいちばん多い症状です。
 複視の出方は、眼筋麻痺が軽い場合は大きく眼球を運動させた時に生じますが、重症になると正面を向いていても2つに見えるようになることがあります。
 眼筋麻痺は、時には眼の奥の痛みを伴うこともあります。眼瞼(がんけん)(まぶた)のはれや、まぶたが垂れてくる眼瞼下垂(がんけんかすい)を合併することもあります。そのほか、神経の障害の発生部位に応じて、いろいろな神経症状が現れます。

眼筋麻痺<眼の病気>の診断と治療の方法

 眼筋麻痺が炎症性のものとはっきりわかる場合は、ステロイド薬の全身投与が効果的です。非炎症性で腫瘍が原因であれば、外科的処置が必要になります。
 虚血性など、それ以外の原因であれば経過観察になります。4〜6カ月の経過観察のあと、なお症状が固定していれば手術による正面眼位の矯正(きょうせい)をします。
 経過観察中に複視が気になったら、プリズムを使った眼鏡矯正をします。しかし、非共同性眼球運動を示す眼筋麻痺ではプリズムが合わない時もあり、片眼遮閉(しゃへい)を余儀なくされることもあります。美容的には、コンタクトレンズによる片眼遮閉も可能です。