筋無力症<眼の病気>の症状の現れ方

 筋無力症では、最初に外眼筋が障害されやすいので、60〜70%の人が眼瞼下垂(がんけんかすい)(まぶたがたれる)、複視(ふくし)(物が2つに見える)、眼筋麻痺(がんきんまひ)、斜視(しゃし)(左右の眼の焦点が合わない)といった眼の症状で発症します。90%以上の人に眼の症状が現れます。眼の症状だけの眼筋型無力症は20〜30%ほどです。
 眼の症状の日内変動(1日のうちで程度が変わる)や動揺が、3分の2の患者さんにみられます。3歳以下にひとつのピークがあるので、弱視(じゃくし)の原因として注意が必要です。
 なお、全身型の症状については重症筋無力症を参照してください。
 筋無力症は、眼筋型から全身型へ移行したり、甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)などを合併することもあります。

筋無力症<眼の病気>の診断と治療の方法

 眼筋型では、抗コリンエステラーゼ薬(メスチノン、マイテラーゼ)を第一選択として、効果がなければステロイド薬を用います。麻痺性斜視(まひせいしゃし)に対しては薬物療法を行い、1年以上たっても効果がなければ手術による眼位矯正(きょうせい)を積極的に行います。眼瞼下垂に対しては、前頭筋(ぜんとうきん)吊り上げ術を行います。
 小児では、弱視の発生に注意しつつ、弱視治療も並行して行う必要があります。
 全身型の場合は胸腺摘出術が必要になり、神経内科・胸部外科で行われます。