眼窩腫瘍<眼の病気>の症状の現れ方

 腫瘍の種類によって症状が現れるスピードが異なりますが、一般的には良性のものはゆっくりと、悪性のものは急激に進行します。自分で気がつく症状としては、眼が飛び出してくる(眼球突出)ことがあり、まぶたがはれたり、物が二重に見えたり(複視)、痛みが出たりします。

眼窩腫瘍<眼の病気>の診断と治療の方法

 薬で治る眼窩腫瘍は少ないのですが、眼窩炎性偽腫瘍などの炎症性の腫瘍や悪性リンパ腫では、副腎皮質ステロイド薬が有効なことがあります。
 また、炎症性の腫瘍では非ステロイド性消炎薬も用いられます。全身の悪性腫瘍の眼窩転移では抗がん薬が用いられることもあります。
 放射線療法は、難治性の眼窩炎性偽腫瘍や、悪性腫瘍では転移性腫瘍、悪性リンパ腫に有効です。最近では、涙腺の悪性腫瘍に重粒子線などが使われ、効果がでています。
 観血的に手術で眼窩腫瘍を摘出する時には、手術後に視力が低下したり、容貌が悪くなったりしない方法を選択するようにします。結膜切開やまぶたのしわに沿って切開して眼窩腫瘍を摘出できれば、手術後の外観は良好に保たれます。
 しかし、悪性腫瘍では極力全摘出を目的とすることが多いので、眼窩の骨を外したり、場合によっては眼球も同時に摘出し、眼窩組織を全部とらなければならないこともあります(眼窩内容除去術)。