外耳道閉鎖症とはどんな病気か

 耳の穴、つまり外耳道が閉じてしまう病気で、先天性と後天性のものがあります。先天性のものは耳介奇形(じかいきけい)、小耳症(しょうじしょう)の項目で述べたように、これらの奇形にしばしば併発します。後天性のものは外傷、外部からの慢性的な刺激、外耳や中耳の慢性炎症性疾患、中耳手術後の感染などによることがあります。
 たとえば、サーフィンをする人は冷たい波を頻繁に耳に受けることにより外耳道が徐々に狭くなり、ひどくなると外耳道閉塞に至ることがあります。最近サーフィンの流行によってこの病気が増え、“サーファーズイヤー”と呼ばれるまでになりました。

治療の方法

 外耳道がふさがると難聴を来します。この場合の難聴は、中耳の奇形がなければ外耳の手術だけで聴力が改善するため、積極的に手術を受けるとよいでしょう。骨を削って外耳道を作成し、そこに大腿部からとった皮膚を移植して外耳道の壁面をカバーします。先天性の場合は耳介の奇形を伴うことが多いので、まず耳介形成を行ってから外耳道形成を行うほうがよいとされます。
 また、中耳の奇形を伴うこともしばしばみられるため、外耳道形成術とともに鼓室(こしつ)形成術が必要になる場合があります。鼓室形成術は、音を伝えるための鼓膜や耳小骨を作り、聴力を改善する目的で行われる手術です。これらの手術を行っても、長い時をへると再び外耳道が狭くなったり、聴力が悪化したりすることもあります。