耳せつ(急性化膿性限局性外耳炎)とはどんな病気か

 外耳道は外側3分の1は軟骨部で、内側3分の2は骨部です。軟骨部は皮下組織が厚く、毛包(もうほう)(毛根を包む細胞)、皮脂腺や汗腺など、分泌を行う組織が数多くあります。これらの組織が感染を起こすと、せつ(うみの塊)をつくります。つまり、にきびおできと同じものが外耳道内にできるのです。

原因は何か

 耳かきや爪などの外部からの刺激による感染がほとんどで、夏季に多くみられます。細菌検査を行うとブドウ球菌が頻繁に認められます。複数のせつをつくり、何度も症状を繰り返す場合は、糖尿病などの全身疾患が隠れていることがあります。

症状の現れ方

 一般的な外耳道炎に比べるとかなりの激痛を訴えます。その痛みが頭痛として頭部にまで広がることもしばしばあります。多くの場合は外耳道の入口にできますが、外耳道の内側にできた場合はさらに痛みが強くなります。

治療の方法

 せつが自潰(じかい)、つまり、破れてうみが出てしまえば症状は軽快します。外耳道炎と同様の治療で抗生剤、副腎皮質ステロイド薬の局所塗布と同時に、感染に対しては抗生剤を、痛みに対しては鎮痛薬を内服するとよいでしょう。さらにせつの自潰を早めるために、温湿布、サリチル酸の塗布、また、綿花でつくったタンポンで圧迫します。全身疾患の合併がなければ数日から約1週間で改善します。