悪性外耳道炎<耳の病気>の症状の現れ方

 特有の症状は、進行性の激しい耳痛(じつう)、黄緑色をした膿性耳漏(のうせいじろう)(耳だれ)と外耳道の腫脹(しゅちょう)(はれ)です。疾患の広がりにより、中耳に及べば難聴が出現し、側頭骨の顔面神経管に及べば顔面神経麻痺(がんめんしんけいまひ)が出現し、さらに頭蓋底部に及べばさまざまな脳神経症状が加わります。顔面神経麻痺が約50%に、他の脳神経麻痺の合併率は25%に達します。

悪性外耳道炎<耳の病気>の診断と治療の方法

 入院治療が原則です。基礎疾患である糖尿病の評価や全身状態を把握し、血糖のコントロールに努めます。病変に対しては、緑膿菌に有効なペニシリン系もしくはセフェム系抗生剤の点滴による全身投与と、外耳道の壊死組織の除去を中心とした局所の処置を行います。それでも症状が悪化する場合には、壊死組織を徹底清掃する手術的療法が必要になります。
 本疾患の死亡率は高く、脳神経麻痺を合併する場合はさらに予後が不良となるため、全身状態の改善を含む早期の治療開始が重要です。