外耳道湿疹<耳の病気>の症状の現れ方


(1)外傷性
 ひっかき傷、綿棒(耳かき)による皮膚の剥奪(はくだつ)から生じます。

(2)細菌性
 中耳炎などの化膿性病変に続発するもので、耳漏(じろう)や点耳薬も原因になります。

(3)接触性皮膚炎
 原因物質では衣服、化粧品、装身具に付属する金属、とくにニッケル、クロムやホルマリン、外用薬中に含まれる防腐剤であるパラベン、補聴器で使うイヤーモールドなどのシリコンによる接触アレルギーです(図13)。

(4)脂漏性湿疹
 脂腺や耳垢腺の分泌異常による湿疹で、頭髪部の脂漏(しろう)を伴うことが多く、とくに乳幼児に多い皮膚炎です。

(5)アトピー性皮膚炎(AD)
 初期は顔面・頭部に好発する乳児湿疹様の皮疹で、いわゆる“耳切れ”が生じます。のちに乳幼児乾性湿疹(にゅうようじかんせいしっしん)や苔癬化(たいせんか)が生じ、かゆみの強い肥厚した“アトピー皮膚”へと移行します。

外耳道湿疹<耳の病気>の診断と治療の方法

 耳をいじる習慣をやめさせることと、原因物質を突きとめ、それとの接触を回避することが原則です。ステロイド外用薬が奏効しますが、使用法を誤ると強い副作用が現れるため、使用の際は専門医の指示が必要です。