鼓膜損傷<耳の病気>の症状の現れ方

 症状は損傷の大きさにもよりますが、穿孔(せんこう)(穴)が大きければ、難聴、耳痛を伴うことが多く、耳の詰まった感じ、出血がこれに次ぎます。耳かきなどが深く入り、耳小骨を骨折したり、位置がずれたりすると、時に内耳にも障害が起き、難聴(なんちょう)、めまい耳鳴りが起きます。

鼓膜損傷<耳の病気>の診断と治療の方法

 受傷直後で耳だれなどがなければ、出血などをきれいに清掃するのみで、とくに処置せず、感染予防の抗生剤も必要ありません。
 穿孔周囲の鼓膜が折れて重なっているようなら、自然には治りにくいので、顕微鏡で見ながら元の位置にもどしておきます。めまいなどの症状から内耳障害が疑われる時は、副腎皮質ステロイド薬を併用する必要があります。もし感染が生じて耳だれが出ている場合は、耳鼻科で局所清掃、点耳、抗菌薬投与などの処置を受けてください。
 3〜4週たっても小さくならない場合は、硝酸銀(しょうさんぎん)などの薬品で穿孔の周辺を処置し、鼓膜に和紙などを張って治癒を促すことがあります。このような治療で、90%以上は自然に穿孔が閉鎖します。
 3カ月待っても閉鎖しない時は、鼓膜形成術を行います。耳小骨に異常がなければ、手術は外来で行うことも可能です。