先天性真珠腫<耳の病気>の症状の現れ方

 症状と病院受診のきっかけから2つに分類されています。

クローズ型
 乳幼児期に発見される嚢胞型(のうほうがた)(クローズ型)は、正常な鼓膜のなかに白色塊が透けて見えたり、鼓膜に白色塊が接しているのが見えて、初めて診断されます。
 耳あかを取る時や3歳児健診の時に偶然発見されることが多く、それまで耳の症状はほとんどありません。まれに難聴、または急性中耳炎による耳の痛みで耳鼻咽喉科を受診して発見される場合もあります。

オープン型
 これに対し、学童期から成人になって発見されることが多い膜型(まくがた)(オープン型)の場合は、難聴の原因検査をして見つかるタイプです。
 鼓膜を見ても、真珠腫ははっきり見えません。鼓膜は正常に見えることが多く、伝音難聴(でんおんなんちょう)の治療目的の手術で発見されます。中耳よりも深部の乳突洞(にゅうとつどう)に発生するタイプでは、顔の動きが悪くなった、口から水がこぼれるなどの顔面神経麻痺症状で発見される場合もあります。

先天性真珠腫<耳の病気>の診断と治療の方法

 後天性真珠腫と比べると、通常は病気の進行は遅いのですが、放置すれば徐々に大きくなって周囲に進展していきます。徐々に増大して骨を破壊するので、早期に手術を行って完全に摘出します。さらに耳小骨連鎖(じしょうこつれんさ)が破壊されている場合は、連鎖再建術も同時に行います。
 時期を逃さず摘出すれば、予後は良好です。手術方法は慢性(化膿性)中耳炎真珠腫性中耳炎を参照してください。