側頭骨骨折<耳の病気>の症状の現れ方

 顔の動きが悪い、水を飲むと口からもれてしまう、笑うと顔がゆがむ、という場合は顔面神経麻痺(がんめんしんけいまひ)が起きています。聞こえが悪い場合は骨折が中耳に及んで、鼓膜(こまく)が破れたり、耳小骨(じしょうこつ)が損傷している可能性があります。さらに耳鳴りめまいが合併していると、内耳も同時に障害されていることを意味しています。
 頭部を強打している場合には、意識障害を起こして頭がぼーっとしているため、これらの症状をはっきりと気づかない場合もあります。骨折によって、耳から血液が出たり、そこに細菌が感染するとうみが出る場合もあります。水のようにさらさらした液体が出てくる場合は、脳脊髄液(のうせきずいえき)の流出(髄液漏(ずいえきろう))が考えられます。

側頭骨骨折<耳の病気>の診断と治療の方法

 通常は入院して安静にします。感音難聴(かんおんなんちょう)、顔面神経麻痺の保存的治療には副腎皮質ステロイド薬、止血薬、アデノシン三リン酸(ATP)、血管拡張薬、ビタミン剤などを使用します。
 安静にしても改善しない髄液漏、高度の麻痺がある即発性顔面神経麻痺、内耳のなかにある外リンパ液が中耳に漏れ出てくる外(がい)リンパ瘻(ろう)による急性難聴の時には、早期に手術を行います。また、受傷後数カ月たっても改善しない伝音難聴も手術を行います。