アスピリン喘息<鼻の病気>の症状の現れ方

 アスピリン(アセチルサリチル酸)などの非ステロイド性消炎鎮痛薬の投与により、アナフィラキシー様の症状(呼吸困難、血圧低下など)とともに、気管のれん縮が起こり、重い喘息発作から死に至ることもあります。
 非ステロイド性消炎鎮痛薬は、市販されている薬剤(セデス、ノーシン、バファリンなど)にも含まれているため、これをのんだあと、喘息発作が起きたかどうかが重要です。
 また、カレーやミントなどの香辛料、食品中の色素、添加物にも過敏性をもちます。過敏性をもたらす可能性があるものを表1に示します。
 喘息の患者さんで、鼻づまりと嗅覚障害(においが鈍い)の症状があれば、鼻茸の合併が考えられるのでアスピリン喘息を疑います。

アスピリン喘息<鼻の病気>の診断と治療の方法

 アスピリン喘息に対する治療の中心はステロイド薬になります。病態が軽症な患者さんは全身的に影響の少ないステロイドスプレーの鼻への噴霧、ステロイド液の点鼻などの局所投与で鼻症状のコントロールがつく場合もありますが、病態が重症な患者さんはステロイド薬の全身投与が必要になる場合もあります。また、鼻の治療とともに喘息のコントロールが非常に重要です。内科の先生への通院・治療が必要になります。
 外科的手術としては、内視鏡下に鼻・副鼻腔手術を行い、鼻茸を始めとする病的粘膜の除去、鼻腔・副鼻腔の換気ルートを確保することが大切になります。ただし手術をして病気が根本的に治るわけではないので、手術後も引き続き根気よく治療を続けることが大切です。アスピリン喘息の患者さんはさまざまな薬物に対して過敏症があるため、手術に際しては慎重な対応が必要です。